3.11 その他一般的なタスクの実行

ユーザは一般的なタスクを実行して Refllection を使いやすくしたり、要件に合うように構成することができます:

3.11.1 特殊文字データを送信するキーボードショートカットの追加 (VT)

ホストに特殊文字を送信する操作を追加して、その操作をキーボードショートカット、ボタン、または別のコントロールに割り当てることができます。

特殊文字データをホストに送信するキーボードショートカットを追加するには

  1. [キーボードの割り当ての管理] を選択します。

  2. [キーボードの割り当て] ダイアログボックスで、[現在選択されているキーボードの割り当てファイルを変更する] を選択します。

  3. 割り当てるキーの組み合わせ (例えば、[CTRL] + [Q] キーなど) を押します。

  4. [操作の選択] をクリックして、[テキストの送信] 操作を選択します。

  5. [特殊文字を選択する] 一覧で、送信する文字データを選択します。

    メモ:注意:送信する文字データが [特殊文字を選択する] 一覧に表示されない場合は、[ホストに送信するテキスト] フィールドにその文字データ用の文字列を入力できます。例えば、「<ESC>」と入力します。また、[ALT] キーを押し下げたままテンキーを使用すると、データを数値コードで入力できます。例えば、<ESC> を送信するには「027」と入力します。

3.11.2 非 FTP ファイル転送の構成

[転送の設定] ダイアログボックスで、ファイル転送の設定を手動で構成できます。設定した構成は、セッションドキュメントに保存されます。

ただし、既定設定の構成を使用することをお勧めします。

ファイル転送を構成するには

  1. 端末セッションを開きます。

  2. ファイル転送の設定値を構成します。

  3. ほとんどの場合、[プロトコル] タブで設定の種類 (AS/400 など) を選択することにより、ファイル転送を構成できます。

3.11.3 変換テーブルの編集

[変換テーブル] ダイアログボックスを使用することにより、以下を行うことができます。

  • PC の文字セットとホストの文字セットとの相互変換に使用するテーブルを編集します。

  • 対応していない文字セットを使用する。

  • 特殊なホスト環境に Reflection を対応させる。

変換テーブルは以下のような場合に使用します。

  • ホストから PC (およびこの逆方向) に文字を変換する方法を編集する必要がある場合。多くの場合は、Reflection で現在使用できないホスト文字セットに対応するためにこのテーブルを使用します。テーブルの文字は 16 進数表記です。

    - または -

  • Unisys T27 ホストについて、ホストから PC (およびこの逆方向) に EBCDIC 文字を変換する方法を編集する必要がある場合。この変換は、Reflection が通常行う PC からホスト、ホストから PC への変換に加えて実行されます。テーブルの文字は 16 進数表記です。

    メモ:変換テーブルを使用するには、DataStreamTranslation VBA プロパティを true に設定する必要があります (既定は false です)。Reflection で Unisys T27 ホストをエミュレートする場合、DataStreamTranslation プロパティは自動的に true に設定されます。

[変換テーブル] ダイアログボックスを開くには、

  1. Reflection VT セッションを起動します。

  2. [ツール] リボンから、[Visual Basic] を選択します。

  3. VBA エディタで、[ProjectLegacy] を右クリックして、[挿入] - [モジュール] を選択します。

  4. 以下の VBA コードをコピーしてコードウィンドウに貼り付けます。

    Sub Translation()
    
         With Session
         .DataStreamTranslation = True
         .ExecuteBuiltInFunction "TranslationTables"
         End With
    
    End Sub
  5. VBA エディタを閉じます。

  6. [ツール] リボンで、[マクロの実行] をクリックします。

  7. [マクロの実行] ダイアログボックスで、[このファイル内の以前の Reflection マクロ] を選択します。

  8. Translation マクロを実行します。

    [変換テーブル] エディタが表示されます。

3.11.4 カスタマイズされたホストファイルの使用

Reflection は、従来の Reflection カスタムホストファイルに対応します。これらのファイルは、[設定] ダイアログボックスの [ホスト名か IP アドレス] 一覧に表示されるホスト名を指定するために使用されます。

カスタマイズされたホストファイルへのパスは、HKCU\Sofware\WRQReflection\Rwin\Global レジストリ設定の値に指定されます。このレジストリ設定は、Reflection の従来のバージョンのみにインストールされます。Reflection インストールの一部ではありません。

この設定の値が "" (既定値) の場合、または設定がレジストリ内にない場合は、システムローカルホストファイル内のすべての名前が [ホスト名か IP アドレス] 一覧に表示されます。

メモ:カスタムホストファイルの名前が有効なドメイン名か、ローカルホストファイル内にある名前である場合にかぎり、Windows はこれらの名前を解決できます。Windows はカスタムホストファイルを使用して IP アドレスの解決を実行しません。

ホストファイル形式

カスタムホストファイルは、以下の形式である必要があります。

<IPv4 or IPv6 address> <host name>

次に例を示します。

127.0.0.1 localhost

:: localhost

ホスト名の情報は、[設定] ダイアログボックスの [ホスト名か IP アドレス] の一覧に値を指定するために使用されます。

指定されたホストファイルも Windows システムホストファイルでないと、IP アドレス情報は適用されません。

3.11.5 HLLAPI トレースの生成

HLLAPI は端末タスクを自動化するための標準 API です。HLLAPI トレースは、 HLLAPI アプリケーションを呼び出し、コードを返すところを含めて表示することができます。ユーザは、HLLAPI アプリケーションに関する問題のトラブルシューティング用にトレースを利用することができるだけでなく、生成したファイルをカスタマーサポートに送信することもできます。

HLLAPI トレースを作成するには

  1. [Reflection ワークステーションの設定] ダイアログボックスで、[ワークスペースの属性の構成] を選択します。次に [HLLAPI のロギングを有効にする] を選択し、ファイルの作成と保存が適切に許可されている場所にある HLLAPI ログファイルの名前を指定します。

  2. Reflection ワークスペースで、セッションのドキュメントを開くか作成し、ユーザの IBM ホストに接続して、HLLAPI アプリケーションを開始します。トレース内で記録する操作を実行します。

  3. HLLAPI アプリケーションを終了します。

    トレースファイルは hllapi.log という名前で HLLAPI ログファイルボックスで選択したフォルダに自動保存されます。