5.9 生産性ツール

生産性機能は、データ入力とホスト移動を迅速化し、ユーザの生産性を最大化し、同時にエラーを減らします。オートコンプリート、自動拡張、スペルチェック、スクラッチパッド、最近の入力履歴、画面履歴などの機能を利用することで、キー入力を大幅に減らし、顧客へのサービス、生産性向上や収益を生む活動によりいっそう集中することができます。

オフィスツール、画面履歴、最近の入力履歴、およびスクラッチパッドは、ドキュメントウィンドウにタスク画面を開きます。ワークスペースを開いた時にタスク画面が再度開かれるようにするには、ワークスペースをレイアウトとして保存します。

メモ:VT セッションは、オフィスツールの統合、スクラッチパッド、および画面履歴の手動キャプチャ機能にのみ対応しています。その他の生産性機能は、VT セッションでは使用できません。

オフィスツールの統合

オフィスツール機能を使用すると、Microsoft Office アプリケーションがコンピュータにインストールされている場合、ホストデータを Microsoft Office アプリケーションと統合できます。Word ドキュメントおよび PowerPoint プレゼンテーションの作成、メールの送信、予定の登録、メモやタスクの追加、新しい連絡先の作成などが可能です。

画面履歴

画面履歴は、ユーザが IBM 3270 および 5250 ホスト画面に移動するたびに、ホスト画面の記録を作成します。VT 画面は、手動キャプチャを使用して記録できます。これらの画面から情報を表示して確認し、複数のホスト画面を Microsoft Word、PowerPoint、および Outlook の電子メールメッセージおよびメモ (コンピュータにインストールされている場合) に送信することができます。

最近の入力履歴

[最近の入力履歴] ギャラリまたは作業画面を使用すると、最近入力した項目の一覧をすばやく表示して選択し、選択した文字列をアクティブドキュメントに送信することができます。これにより、手作業で情報を入力する手間が省けるので、時間を節約できるとともに、頻繁に使用するコマンドやフィールドデータの入力ミスを減らすことができます。

スクラッチパッド

スクラッチパッドは、メモをセッションに関連付けるために使用します。タスク画面から、スクラッチパッドのメモを .RTF ファイルまたは .TXT ファイルとして印刷または保存することができます。

スペルチェック機能

スペルチェック機能の基準を設定します。スペルチェックオプションを使って、スペルを自動的に訂正するか、入力時にスペルチェックを行う方法を指定することができます。

メモ:スペルチェックは日本語には対応していません。

オートコンプリート

オートコンプリート機能は、ユーザの入力を記憶し、繰り返し使用される一般的なコマンドを学習して、ユーザがフィールドに入力する際に自動的に候補を表示します。既定では、ユーザの入力は画面位置と合わせて保存され、次にその画面位置に入力するときに候補として表示されます。

自動拡張

自動拡張機能は、長い語、句や反復して使用される複雑なコマンドの頭字語またはショートカットを追加するために使用します。ショートカットを入力した後で [スペースバー] を押すと、自動的に完全な語または句に拡張されます。