6.8.6 [Secure Shell] タブ ([セキュリティのプロパティ] ダイアログボックス)

[セキュリティのプロパティ] ダイアログボックスの [Secure Shell] タブは、FTP クライアントを実行している場合にのみ表示されます。

お使いの Micro Focus 製品が Reflection FTP クライアントを含まれていない場合、このタブは表示されません。

Secure Shell は、リモートコンピュータへのログインとコマンドの実行を安全に行うためのプロトコルです。これは、Telnet、FTP、rlogin、あるいは rsh の代わりとなる安全な方法です。Secure Shell 接続では、ホスト (サーバ) とユーザ (クライアント) の両方の認証が必要です。また、ホスト間の通信はすべて暗号化された通信チャネルを介して行う必要があります。また、Secure Shell では X11 セッションまたは指定の TCP/IP ポートを、安全なトンネルを介して転送することもできます。

オプションは次のとおりです。

[Reflection Secure Shell を使用]

Secure Shell プロトコルを使用して接続するように指定します。他の項目を設定する前に、まずこのチェックボックスをオンにする必要があります。

[SSH 構成セクション]

Secure Shell の設定は指定した SSH 構成セクションに保存されます。保存された設定を使用するには、この SSH 構成セクションの名前を指定します。名前を指定しない場合、現在のホスト名が SSH 構成セクションの名前として使用されます。

[構成]

[Reflection Secure Shell の設定] ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスで、その他の Secure Shell の設定を構成します。

[SFTP]

オンにすると、FTP クライアントは SFTP (安全な FTP) プロトコルを使用して接続を行います。SFTP では、対応するコマンドの数が、完全な FTP プロトコルより少なくなります。

[タイムスタンプとファイル属性が保持されます]

この設定は、SFTP 接続に影響します。このオプションをオンにすると、サーバ間で転送されるファイルの日付、時刻、およびファイル属性が保持されます。

メモ:

  • [ツール] - [オプション] - [属性] を選択して、FTP クライアント からの転送用として既定のファイル属性を構成した場合、このオプションをオンにしても、これらの値が適用されます。

  • ファイルを FTP クライアントから Windows デスクトップまたは Windows エクスプローラフォルダにドラッグする時、サーバファイルの日付は保持されません。ファイルの日付を保持するには、FTP クライアントのローカル画面を使用します。

[所定の形式によるリモートディレクトリ一覧を使用]

この設定は、Secure Shell サーバに適用されます。サーバからの情報が見つからなかったり FTP クライアントのサーバウィンドウに正しく表示されないといった問題の解決方法として使用します。この設定では、サーバから送信されたデータ一覧スタイルのうち、どれを使用して FTP クライアントの右ウィンドウに表示するディレクトリを作成するかを指定します。この設定が (既定の) オフの場合、FTP クライアントは標準的な UNIX 形式のデータ表示を使用します。このオプションがオンの場合、FTP クライアントは構造化されたデータ一覧を使用します。

[ウィンドウサイズの送信]

[バッファサイズ] と [バッファ数] を変更すると、データの転送速度が速くなります。最適な値は、使用しているネットワークおよびサーバ設定によって異なります。これらの値を変更すると、データの転送をキャンセルしてから実際に転送が停止するまでの時間にも影響を与えることがあります。

[ポート転送を使用した FTP コマンドのトンネリング]

このオプションを選択すると、データは、SSH トンネルを介して [ローカルポート] に指定したポートから転送されます。このように設定した場合、すべての FTP コマンドが使用できるようになります。すべての通信は SSH トンネルを介して送信されます。その際、FTP コマンド (ユーザ名とパスワードを含む) およびすべての転送データ (ディレクトリ一覧と転送するファイル内容を含む) も送信されます

[ローカルポート]

[ポート転送を使用した FTP コマンドのトンネリング] をオンにした場合に使用するポートを指定します。

[FTP ホストが Secure Shell ホストと異なる]

オンにすると、すべての FTP 通信は Secure Shell トンネルを介して指定した Secure Shell サーバに安全に転送された後、プレーンテキストで Secure Shell サーバから FTP サーバに転送されます。[SSH サーバアドレス] および [SSH ユーザ名] を組み合わせたこの設定は、以下の ssh コマンドラインを使用するのと同じです。

ssh -L FTP/<ローカルポート>:<FTP アドレス>:21 <SSH ユーザ名>@<SSH サーバアドレス>

[SSH サーバアドレス]

[FTP ホストが Secure Shell ホストと異なる] をオンにしている場合に、この設定を使用できます。これで Secure Shell サーバを実行しているホストを指定します。

[SSH ユーザ名]

[FTP ホストが Secure Shell ホストと異なる] をオンにしている場合に、この設定を使用できます。ユーザログイン名が Secure Shell サーバおよび FTP サーバのものと異なる場合、これで Secure Shell サーバのユーザ名を指定します。