PlateSpin Migrate 2018.11リリースノート

2018年12月

PlateSpin Migrate 2018.11には、新機能と機能の改善が含まれており、既知の問題もいくつか解決されています。

この製品のマニュアルは、PlateSpin Migrate 2018.11マニュアルのWebサイトにHTML形式とPDF形式で用意されています。

この製品には、文書化されていないユーティリティが付属しています。これはテクニカルサポートチームが問題の診断または解決を行う際に使用します。

1.0 新機能

PlateSpin Migrate 2018.11には、複数の新機能および機能の改善が含まれています。

これらの改善の多くは、お客様から直接ご提案いただいたものです。皆様の貴重なお時間とご意見に感謝いたします。弊社の製品が皆様のご期待に添えるよう、引き続きお力添えを賜りたく存じます。

1.1 AWSマイグレーションの拡張

  • C5/M5インスタンスタイプのサポート

    PlateSpin Migrateは次のワークロードに対するターゲットVMとしてAWS C5、C5d、M5、およびM5dインスタンスタイプのサポートを追加します。

    • Windowsワークロード: Windows Server 2008 R2以降

    • Linuxワークロード: RHEL 7.4、CentOS 7.0、OEL 7.0、およびそれ以降のバージョンのこれらのディストリビューション

  • 専用インスタンスと専用ホストのサポート

    Amazon EC2専用ホストおよびAmazon EC2専用インスタンスへのワークロードマイグレーションは、Amazon EC2共有インスタンスへのワークロードマイグレーションの既存サポートに追加してサポートされるようになりました。

1.2 Azureクラウドマイグレーションの拡張

  • 複数のAzure環境のサポート

    PlateSpin Migrateでは、同一サーバ上のターゲットプラットフォームとして複数のMicrosoft Azure環境をサポートするようになりました。ターゲットAzure環境および各ターゲットAzureプラットフォームの環境内の特定の場所を選択します:

    • Azure中国クラウド

    • Azureドイツクラウド

    • Azureグローバルクラウド(デフォルト)

    • Azure政府向けクラウド

  • ソブリンクラウドの拡張サポート

    ソブリンクラウドのサポートが拡張されました:

    • Azureドイツクラウド

    • Azure政府向けクラウド

  • 拡張されたAzureクラウドインスタンスサイズ設定

    クラウドインスタンスサイズをターゲットワークロード設定およびターゲットワークロードテスト設定で指定できるようになりました。これらの設定は依存していないため、異なるインスタンスサイズに設定できます。

1.3 VMware vCloud Directorマイグレーションの拡張

  • SLES 12 PRE for vCloud

    PlateSpin Migrateでは、UEFIワークロードをターゲットVMware vCloudプラットフォームにマイグレートするために使用されるSLES 12 PlateSpin Replication Environmentを提供します。このPREでは、XFS v5ファイルシステムを持つUEFIワークロードのマイグレーションも可能です。SLES 12 PRE用の仮想アプライアンスの作成については、『ユーザガイド』のUnderstanding PlateSpin Replication Environment Used for Migration of Workloads to vCloudを参照してください。

1.4 ソースワークロードサポートの拡張

  • Hyper-VへのUEFIワークロードのマイグレーションサポート

    PlateSpin Migrateでは、ターゲットHyper-V Server 2016およびWindows Server 2016 Hyper-VプラットフォームへのワークロードのUEFI-to-UEFIおよびBIOS-to-UEFI変換サポートが追加されています。

  • vCloudへのUEFIワークロードのマイグレーションサポート

    PlateSpin Migrateでは、ターゲットVMware vCloudプラットフォームへのソースWindowsおよびLinux UEFIワークロードのマイグレーションサポートが追加されています。この機能には、XFS v5ファイルシステムを持つソースLinux UEFIワークロードが含まれています。

  • サポートされるLinuxのワークロード

    PlateSpin Migrateでは、次のソースLinuxワークロードのサポートが追加されています。プリコンパイル済みのblkwatchドライバについては、『ユーザガイド』のディストリビューションのリストを参照してください。

    プラットフォーム

    バージョン

    備考

    Red Hat Enterprise Linux (RHEL)

    7.5

    XFSバージョン5 (v5)ファイルシステムは、RHEL 7.3以降、およびこれらのバージョンに基づくディストリビューションでサポートされています。ただし、このサポートはBIOSソースワークロードからvCloudターゲットコンテナには適用されません。

    XFS v5ファイルシステムを持つUEFIワークロードのvCloudへのマイグレーションには、SLES 12 SP3に基づくvCloud PRE (PlateSpin Replication Environment)が必要です。XFS v5ファイルシステムを持つBIOSワークロードのvCloudへのマイグレーションはサポートされていません。

    Oracle Linux

    RHELに基づいたディストリビューション。

    Oracle Unbreakable Enterprise Kernel (UEK)および標準カーネルのプリコンパイル済みblkwatchドライバを使用します。

    CentOS

    RHELに基づいたディストリビューション。

    RHELでプリコンパイル済みのblkwatchドライバを使用します。

    サポートされるソースワークロードに関する詳細および注意事項については、『ユーザガイド』のサポートされる構成を参照してください。

  • iSCSI SAN上にボリュームを持つワークロードのマイグレーションのBBTサポート

    PlateSpin Migrateでは、iSCSI SAN上に共有ストレージを持つWindowsクラスタを含む、iSCSI SAN上にボリュームを持つワークロードのドライバベースブロックベースデータ転送のサポートが追加されています。

  • RDMディスクを持つVMware VMへのWindowsクラスタマイグレーションのサポート

    PlateSpin Migrateでは、Microsoft Windows Serverフェールオーバークラスタ(WSFC)の共有RDM (ローデバイスマッピング)ディスクを持つVMware仮想マシン(VM)への半自動(X2P)マイグレーションをサポートします。『ユーザガイド』のAdvanced Windows Cluster Migration to VMware VMs with RDM Disksを参照してください。

1.5 ターゲットプラットフォームサポートの拡張

  • ターゲットVMware 6.7プラットフォームのサポート

    • VMware vCenter 6.7

    • VMware ESXi 6.7

    • vSAN 6.7

  • ターゲットVMwareプラットフォーム上のNFSボリュームのサポート

    • 「NFS v4.1」: VMware vCenter 6.xおよびESXi 6.xプラットフォームのすべてのサポートされているバージョン用。

    • 「NFS v3」: VMware vCenterおよびESXiプラットフォームのすべてのサポートされているバージョン用

サポートされるターゲット仮想化プラットフォームに関する詳細および注意事項については、『ユーザガイド』のサポートされるターゲット仮想化プラットフォームを参照してください。

1.6 セキュリティ拡張機能

  • 資格情報用のセキュアなストレージ

    ワークロードおよびターゲットプラットフォーム用の資格情報パスワードはPlateSpinデータベースで暗号化されて保存されます。各PlateSpin Migrateサーバには、固有のランダムに生成された暗号化キーがあります。『ユーザガイド』のSecurity of Credentialsを参照してください。

  • 資格情報のセキュアなエクスポート

    Import/Exportユーティリティ(ImportExportAll.bat)により、オプションで暗号化パスワードを提供し、エクスポートされたデータでワークロードおよびターゲットプラットフォームの資格情報パスワードを暗号化して、インポート時にそれらを復号化することができます。『インストールおよびアップグレードガイド』のExporting Workload Migration DataImporting Workload Migration Dataを参照してください。

1.7 Webインタフェースの強化点

PlateSpin Migrateでは以下を使用してWebインタフェースを強化しています。

1.8 Migrate Clientの拡張

  • 増分レプリケーション用のボリュームを選択する機能

    Migrate Clientでは、サーバ同期ジョブを構成する場合に増分レプリケーション用に同期するボリュームをオプションで選択できます。

2.0 非推奨となった機能

PlateSpin Migrate 2018.11では、次のサーバレベルのPlateSpin構成設定をサポートしなくなりました。

  • AzureAuthenticationAddress

  • AzureCloudAddress

  • AzureStorageEndpointSuffix

代わりに、適切なターゲットAzure環境を使用する各Azureターゲットプラットフォームを構成します。詳細については、複数のAzure環境のサポートを参照してください。

3.0 既知の問題

Micro Focusは、弊社の製品が企業のソフトウェアニーズを満たす高品質のソリューションを提供できるように、常に努力しています。次の問題は、現在調査中です。問題についてさらにサポートが必要な場合は、Micro Focusのサポートサービスにお問い合わせください。

以前のリリースでの既知の問題については、以前のリリースを参照してください。

3.1 アップグレードに関する既知の問題

アップグレード前: KB記事7921083How to Export and Import PlateSpin Database Dataの無効なURL

問題: PlateSpin Migrate 12.3からPlateSpin Migrate 2018.11にアップグレードするときに、KB記事7921083How to Export and Import PlateSpin Database Dataへのデータドキュメントのエクスポートリンクによりその場所に移動するが、エラーメッセージ「Document is not available」を受信します。(バグ1116641)

解決策: PlateSpin MigrateのナレッジベースはMicro Focus Webサイトに移動し、一部の記事の番号が再割り当てされました。アップグレード前にデータをエクスポートする方法については、https://support.microfocus.com/kb/doc.php?id=7023175にあるHow to Export and Import PlateSpin Database Data (KB記事7013175)を参照してください。

アップグレード後: vCloudマイグレーションの編集時に不正な警告メッセージ: 正常にマイグレーションを実行するには/bootボリュームが必要

問題: Migrateサーバをバージョン12.3または12.3パッチアップデート1からバージョン2018.11にアップグレードした後で、アップグレード前にvCloudへのマイグレーション用に設定されたソースワークロードの設定を編集することを選択する場合、PlateSpin Migrate Webインタフェースが正常にマイグレーションを実行するには/bootボリュームが必要だという警告メッセージが不正に表示されます。(バグ1117060、1117069)

解決策: この警告メッセージは無視してください。Migrateサーバのアップグレード後に、vCloudターゲットへのソースワークロードの設定を編集するときに/boot/efiパーティションを選択してはなりません。

アップグレード後: BBTドライバのアップグレードのためのタスク通知がない

問題: PlateSpin Migrate 2018.11では新しいブロックベース転送(BBT)ドライバを用意しています。アップグレード後に、Migrateでは以前のBBTドライバがすでにインストールされているワークロードごとにBBTドライバをアップグレードするために、PlateSpin Migrate Webインタフェースの[ワークロード]ページにあるタスク列に通知が表示される必要があります。しかし[ワークロード]ページにアップグレードタスク通知が表示されません。ただし、影響を受けるワークロードの[コマンドの詳細]ページにコンポーネントのアップグレードボタンが表示されます。(バグ1119196)

解決策: ターゲットプラットフォームにマイグレートされるワークロード用に必要に応じてアップグレードタスク通知の表示を起動するには、PlateSpin Migrate Webインタフェースの[ターゲット]ページに移動し、ターゲットの横にあるリフレッシュをクリックします。影響を受けるワークロードに対して次のタスクメッセージを受け取ります。

New version of the block-based component is available for this workload.

BBTドライバをアップグレードする準備ができたら、タスクのコンポーネントのアップグレードをクリックします。任意のワークロードの[コマンドの詳細]ページを表示して、コンポーネントのアップグレードボタンが表示されているかどうかを確認し、それをクリックしてワークロードのBBTドライバのアップグレードを起動することもできます。

重要:Migrateのアップグレード前に準備済み状態だったワークロードのBBTドライバをアップグレードする前に、ワークロード上でフルレプリケーションを確実に実行してください。詳細については、アップグレード後: 以前に準備済みのワークロードがBBTドライバのアップグレード後にレプリケーションで失敗するを参照してください。

アップグレード後: 以前に準備済みのワークロードがBBTドライバのアップグレード後にレプリケーションで失敗する

問題: PlateSpin Migrate 2018.11にアップグレードした後で、以前のBBTドライバがすでにインストールされているワークロードでBBTドライバをアップグレードするように通知されます。ただし、BBTドライバをアップグレードした後で、Migrateアップグレードの前に準備済み状態であったワークロードについて、最初のフルレプリケーションが実行されていない場合でも、ワークロードの状態が準備済みではなく、レプリケート済みと不正に報告されます。このワークロードをレプリケートしようとする以降のすべての試みが失敗します。この問題はMigrateアップグレード前にレプリケート済み状態であったワークロードには影響しません。(バグ1119342)

解決策: Migrateのアップグレード前に準備済み状態だったワークロードのBBTドライバをアップグレードする前に、ワークロード上でフルレプリケーションを確実に実行してください。

以前に準備済みのワークロードに対してBBTドライバをすでにアップグレードしていて、後続のレプリケーションの試みが失敗する場合、ソースの維持オプションが有効なワークロードを削除して、ワークロードを再設定して準備する必要があります。

3.2 Azureへのマイグレーションに関する既知の問題

MigrateがAzureインスタンスStandard_E20_v3およびStandard_E20s_v3のNIC最大数の値を間違って表示する

問題: AzureインスタンスStandard_E20_v3およびStandard_E20s_v3の場合、NICの最大数の値として1が表示されますが、値は8である必要があります。(バグ1117699)

解決策: なし。Azure Ev3-seriesおよびEsv3-seriesインスタンスサイズについては、Microsoft Azureドキュメントのメモリ最適化済み仮想マシンのサイズを参照してください。

Azureへのカットオーバー後にシャットダウンされるターゲットAzureに対してクラウド課金が発生し続ける

問題: カットオーバー後にターゲットワークロードをシャットダウンするように設定されたMicrosoft Azureにワークロードを移行する場合、PlateSpin Migrateは正常にカットオーバーを行った後でゲストオペレーティングシステムをシャットダウンします。移行されたワークロードはAzureで停止(割り当て済み)ステータスとなります。ワークロードゲストオペレーティングシステムの電源が切断されても、Azure VMは割り当て済みVMリソースに対するAzureからの課金が発生し続けます。(バグ977144)

解決策: VMリソースに対する課金を停止するには、Azureポータルを使用してVMをシャットダウンできます。その後VMは停止済み(割り当て解除済み)状態となり、Azureからの課金は発生しなくなります。

  1. 適切なAzureポータルにアクセスして、Azureアカウントにログインします。

  2. 仮想マシンに移動し、停止を選択します。

Azure VMのシャットダウンの詳細については、Properly Shutdown Azure VM to Save Money (コストを節約するためにAzure VMを適切にシャットダウンする)を参照してください。

3.3 AWSへのマイグレーションに関する既知の問題

C5またはM5インスタンスタイプのソースワークロードのCitrix XenServerへの変換後に、AWSドライバが削除されない

問題: C5またはM5インスタンスタイプのソースワークロードをAWSからCitrix XenServerにマイグレートする場合は、変換が正しく実行されます。ただし、変換後にAWSドライバがターゲットワークロードから削除されません。(バグ1110919)

解決策: なし。機能に影響はありません。

CentOSワークロードのAWSへのマイグレーションが停止する

問題: CentOS 7または7.1ワークロードのAWSターゲットへのマイグレーションが回復可能なエラーで停止します。これはNVMeドライバでワークロードの再起動によりカーネルパニックが発生するためです。(バグ11122841113304)

解決策: CentOSワークロードのAWSへのマイグレーションが正常に完了するには、ターゲットワークロードインスタンスを手動で停止し、それを再び開始します。

AWSマイグレーションの設定: プレイスメントグループ検証エラーメッセージにサポートされていないすべてのインスタンスタイプが一覧表示されない

問題: AWSターゲットへのマイグレーションを設定する際に、AWSがプレイスメントグループでの起動をサポートしていないインスタンスタイプを選択する場合に、プレイスメントグループを選択すると、PlateSpin Migrateでエラーメッセージが表示されます。ただし、このエラーメッセージにはサポートされていないすべてのインスタンスタイプが一覧表示されない場合があります。(バグ1116718)

解決策: なし。Migrateでのプレイスメントグループの設定はAmazon EC2によってサポートされているクラウドインスタンスタイプに限定されます。プレイスメントグループとAWSルールおよびそれらを使用する制限に関する最新情報については、AWS EC2ドキュメントを参照してください。

[ターゲットのワークロード設定のコピー]ボタンを使用する際に重複する検証メッセージが表示される

問題: AWSへのマイグレーション用にワークロードを設定する際に、ターゲットのワークロード設定のコピーをクリックして、ターゲットのワークロード設定パネルに検証メッセージが表示されている場合に、同じ検証メッセージがターゲットのワークロードテスト設定パネルにトリガされますが、これらの表示は重複しています。(バグ1118536)

解決策: なし。機能への影響はありません。

3.4 VMwareへのマイグレーションに関する既知の問題

ワークロードをVMwareにマイグレートするためにX2Pワークフローを使用する際に、VMware Toolsが ターゲットワークロードにインストールされない

問題: ワークロードをVMwareにマイグレートするためにX2Pワークフローを使用する場合、変換を実行する前に、ターゲットワークロード用にVMware Toolsを設定する必要があります。これにより、ターゲットVMがPlateSpin Serverに接続したときに、環境設定サービスでツールをターゲットVMにインストールできます。『ユーザガイド』のターゲットワークロード用のVMware Toolsの設定を参照してください。

ただし、ソースおよびターゲットワークロード上のファームウェアが同じでない場合は、VMwareツールが自動的にコピーされないことがあります。(バグ1117874)

解決策: 変換後に、ターゲットワークロード上のVMwareツールの古いバージョンを手動でアンインストールして、新しいバージョンをインストールしてください。

3.5 一般的な問題

ブロックベース転送がWindowsブートエラーで停止する: WindowsがBBTドライバファイルpsmon.sysのデジタル署名を確認できない

問題: Migrateブロックベース転送(BBT)ドライバをソースWindowsワークロード上にインストールした後で、ブロックベース操作が停止します。BBTドライバファイルpsmon.sysのデジタル証明書を確認できないため、ソースマシンは起動に失敗し、次のブートエラーが表示されます。(バグ1117642)

File: \Windows\system32\DRIVERS\psmon.sys status :0xc0000428 Info: Windows cannot verify the digital signature for this file.

解決策: WindowsでPlateSpin Migrateブロックベースの転送ドライバ用のMicrosoft SHA256証明書を確認するには、最新のWindows Updateが必要です。ソースWindowsワークロード上にブロックベースの転送ドライバをインストールする前に、ワークロード上に最新のWindows Updateを適用していることを確認してください。

4.0 解決された問題

このリリースで解決された問題のリストは次のとおりです。

4.1 ホスト名でソースワークロードを検出する際に、検出された制御下のターゲットがソースと同じホスト名を持つ場合に失敗する

問題: ホスト名でソースワークロードを検出する際には、すでに検出された制御下のターゲットが一致するホスト名を持つ場合に検出が失敗します。(バグ1061695)

4.2 非デフォルトのディスクレイアウトでインストールされたRHEL 5.VMwareホスト上のRHEL 5.xソースワークロードのAWSターゲットへのマイグレーションが失敗する

問題: VMwareホスト上にあるRHEL 5.xソースワークロードをAWSターゲットにマイグレートすることを選択する場合、VMwareツールがソースワークロード上にインストールされていないときにはマイグレーションが失敗します。(バグ1069538、1069540)

修正: この問題はWebインタフェースでのAWSマイグレーションのサポートで修正されました。ワークロードをマイグレートする前に、ソースワークロード上にVMwareツールをインストールする必要はなくなりました。

4.3 サーバの同期操作の完了後にもターゲットのVM名にUnder PlateSpin Control(PlateSpin制御下)という文字列が含まれる

問題: Migrate Clientを使用して、ソースの変更をESXサーバ上のターゲットワークロードと同期するためにServer Sync操作を実行した場合、Server Sync操作が正常に完了した後も、ターゲットのVM名に(under PlateSpin control)という文字列が含まれます。(バグ1102407)

修正: サーバ同期操作が完了した後で、ターゲットVM名が正しく表示されます。

4.4 Windows Server 2016クラスタでソースパッシブノードがカットオーバー時にシャットダウンされない

問題: Windows Server 2016クラスタでシャットダウンがマイグレーション後の終了状態として設定されている場合、PlateSpin Migrate Webインタフェースによってシャットダウンされるのはクラスタのアクティブノードだけで、パッシブノードはシャットダウンされません。ソースノードは、すべてMigrate Clientによって正常にシャットダウンされます。(バグ1087669)

修正:ユーザガイド』のSource Passive Node Does Not Shut Down at Cutover for Windows Server 2016 Clusterを参照してください。

4.5 ワークロードが正常にカットオーバーされた後に、AzureターゲットVMがセーフモードで起動される

問題: Windows Small Business Server 2011ワークロードをAzureにマイグレートすることを選択した場合、カットオーバーは完了しますが、Azure内のターゲットVMがセーフモードで起動されます。(バグ978131)

4.6 WindowsワークロードをUEFIベースのターゲットとしてMicrosoft Windows Server 2016 Hyper-VまたはMicrosoft Hyper-V Server 2016にマイグレートできない

問題: UEFIまたはBIOSのWindowsワークロードをWindows Server 2016 Hyper-VまたはMicrosoft Hyper-V Server 2016ターゲットにマイグレートする場合、[Hyper-V仮想マシン設定]ダイアログの仮想マシンのジェネレーションタイプはデフォルトでジェネレーション1に設定されますが、このジェネレーションタイプを編集することはできません。(バグ1087212)

修正: Migrate Clientでは、Windows Server Hyper-V 2016またはMicrosoft Hyper-V Server 2016へのマイグレーションにUEFI-to-UEFIまたはBIOS-to-UEFI変換をサポートするようになりました。

4.7 検出されたダイナミックディスクワークロードについて、ディスク番号とディスクインデックス番号が連続していない

問題: シンプル、スパン、ストライプ、ミラー、およびRAID5というタイプのダイナミックディスクを使用したWindowsソースワークロードの場合、ターゲットワークロードの設定では、ディスク名とディスクインデックスに不連続の番号が割り当てられます。このような不連続の番号付けは、ソースワークロード上のダイナミックディスクのタイプに起因するものです。ターゲットワークロードには、必要なディスクはすべて存在しています。この問題はWebインタフェースのターゲットワークロードで発生します。(バグ973266)

修正: 『ユーザガイド』の検出されたダイナミックディスクワークロードについて、ディスク番号とディスクインデックス番号が連続していないを参照してください。

4.8 ワークロードがVMware 5.5ターゲットに正常にマイグレートされた後でもvSphere Webクライアントでアラームメッセージが表示される

問題: ワークロードをVMware 5.5ターゲットにマイグレートする場合、マイグレーションは正常に完了します。ただし、vSphere Web Clientに次のメッセージが表示されます: (バグ1090278)

vSphere Web Client Configuration Issue: Virtual Machine Disks Consolidation is needed.

vSphere Web Client Triggered Alarm: Virtual machine Consolidation Needed status

修正:ユーザガイド』のvSphere Alarm: Virtual Machine Consolidation Neededを参照してください。

4.9 ファイルシステムボリューム数が15を超えるディスクでワークロードのマイグレーションが失敗する

問題: ファイルシステムボリューム数が15を超えるディスクでソースワークロードをマイグレートすると、[ボリュームの作成とパーティション化]ステップでマイグレーションが失敗します。(バグ1020176)

修正:ユーザガイド』のPlanning For Migrating Workloads to Amazon Web Servicesを参照してください。

4.10 AzureポータルのターゲットVMの[仮想マシンの設定]ページにVMのサイズが表示されない

問題: 該当VMがDSX_v2シリーズに属している場合は、ワークロードがAzureに正常にカットオーバーされた後、Azureポータルの[仮想マシンの設定]ページにAzure VMのサイズが表示されません。この設定ページにはVMサイズは表示されませんが、ベースとなるVM設定にはVMサイズが含まれています。(バグ977497)

修正: DSX_v2シリーズのVMのサイズ情報がAzureポータルに適切に表示されます。

4.11 WindowsワークロードをWindows Server 2016 Hyper-VのターゲットVMにマイグレートする際に、Hyper-V統合サービスのインストールを促す警告メッセージが表示される

問題: Windows Server 2008 SP2またはWindows Server 2008 R2のソースワークロードをMicrosoft Windows Server 2016 Hyper-Vにマイグレートする際に、MigrateでC:\Windows\system32\vmguest.isoファイルを使用してHyper-V統合サービスドライバをHyper-VのターゲットVMにインストールできない場合、次のジョブ警告メッセージが表示されます。

"InstallHyperVIntegrationServices" (Failed: Non-Critical Error) (「InstallHyperVIntegrationServices」(失敗: 重要でないエラー))

マイグレーションは正常に完了しますが、ターゲットVMにHyper-V統合サービスが自動インストールされることはありません。(バグ1084987)

修正: Hyper-Vへのマイグレーションを開始する前に、マイグレーション環境を適切に準備していることを確認します。『ユーザガイド』のPlanning for Migration to Microsoft Hyper-Vを参照してください。

4.12 Azureでレプリケーション環境を準備する際のエラー

問題: Azureでレプリケーション環境を準備する際に、Migrateサーバの日時がAzure環境で時刻と同期されなくなる場合に403 Forbidden errorが表示されます。通常、時間ドリフトが15分を超えるとエラーが発生します。(バグ1077308)

修正: Migrateサーバの日時設定がターゲットAzure環境の時刻同期要件内であることを確認してから、レプリケーションを再試行します。

4.13 RHEL 7.3 UEFIからBIOSへのマイグレーションにおける増分レプリケーションがPrepOSToBoot時に失敗する、grub.cfgの場所を特定できない

問題: RHEL 7.3およびRHEL 7.3に基づくディストリビューションの場合、UEFIからBIOSへのマイグレーションにおける増分レプリケーションが、ターゲットマシンでオペレーティングシステムのブートを準備しているときに失敗します。これはgrub.cfg設定ファイルの場所を特定できないためです。このエラーはAzureおよびvCloudで発生します。(バグ1066071)

修正: Migrateではgrub.cfg設定ファイルの場所を適切に判断できます。

4.14 VMware vCloud DirectorでCDROMロックメッセージでカットオーバーがハングする、ユーザの介入が必要

問題: AWSからVMware vCloudへのソースLinuxワークロード(RHEL、CentOS、またはOracle Linux RHCK Linuxディストリビューションを実行中)のテストカットオーバーまたはカットオーバーがWebインタフェースの次のメッセージでハングします。

Configuration services is taking a long time to start

VMware vCloud Director (vApps\vAppname\virtual Machine\vmName)で、ユーザ介入を必要とするダイアログボックスに、ゲストOSがターゲットVM上のCDROMをロックしていると表示され、CD-ROMのロックを無効にするように求めています。Webインタフェースでは、ターゲット環境のVMware vCloud DirectorでvCDROMのロックアウトを手動で無効にするまでカットオーバーはハングしたままになります。(バグ1087949)

修正: この問題は解決され、ロックを無効にするかどうかを求めるプロンプトは表示されなくなりました。

4.15 初回の完全レプリケーションを中止すると、Linuxソースワークロードのroot-PS-snapshotがクリーンアップされない

問題: VMware上のソースLinux VMをAzure内のターゲットLinux VMにカットオーバーする際、[Abort (中止)]アクションが正常に実行された後に次のカットオーバーを実行しようとすると、次のエラーが発生してカットオーバーが失敗します。

Under-control conversion of a Linux source with LVM snapshots is not supported: See /dev/<source-hostname>/root-PS-snapshot (LVMスナップショットを使用したLinuxソースの制御下変換はサポートされていません: /dev/<source-hostname>/root-PS-snapshotを参照してください)

このエラーは、[Abort (中止)]アクションに対応するクリーンアップ処理中にroot-PS-snapshotシンボリックリンクが削除されていないために発生します。(バグ1016619)

修正: リンクを手動でクリーンアップします。『ユーザガイド』のCutover Fails If root-PS-snapshot on the Source Linux Workload Is Not Cleaned Up Properlyを参照してください。

4.16 [CLI] PlateSpin Migrate Clientインタフェースを使用したコマンドの実行が失敗する

問題: PlateSpin Migrate Clientのコマンドラインインタフェースを使用して実行されたコマンドがエラーmissing parameter value/addressで失敗します。

このエラーはMigrateサーバ詳細を含む設定ファイルを読み込むことができないため発生します。(バグ1086232)

修正: 事前に設定されたMigrateサーバの値を含む設定ファイルの名前がPlateSpin.Migrate.Console.exe.config. と名前変更されました。CLIはこの設定ファイルを読み込み、コマンドを正常に実行するために事前設定されたMigrateサーバの値を使用できるようになりました。

5.0 PlateSpin Migrateのインストールまたは更新

PlateSpin Migrate 2018.11では、「PlateSpin Migrateの前提条件のインストール」用のPowerShellスクリプトが提供されています。これを使用して、前提条件ソフトウェアを確認およびインストールしてから、適切な設定(ASP.NET、IIS、および.NET Framework)を適用することができます。『インストールおよびアップグレードガイド』の前提条件ソフトウェアのインストールを参照してください。

2018.11のインストールについては、PlateSpin Migrate Installation and Upgrade GuidePlateSpin Migrateのインストールを参照してください。

PlateSpin ServerにPlateSpin Migrate 2018.11を適用するには、中間パッチやホットフィックスが適用されているかどうかにかかわらず、サポートされているWindowsプラットフォームにPlateSpin Migrate 12.3がインストールされている必要があります。『Installation and Upgrade Guide』のUpgrading Migrateを参照してください。

メモ:PlateSpin Migrate 12.3サーバの既存のインストールから、サポートされた新しいホストプラットフォームにアップグレードするには、『インストールおよびアップグレードガイド』のUpgrading Migrate to a New Host Platformを参照してください。

6.0 ライセンス情報

新しいライセンスを有効にする方法については、『ユーザガイド』のPlateSpin Migrate製品ライセンスを参照してください。

7.0 以前のリリース

以前のリリースに不随するドキュメントについては、PlateSpinドキュメントのWebサイトにアクセスし、探しているリリースまでスクロールしてください。

8.0 Micro Focusへの連絡方法

本書またはこの製品に付属するその他のドキュメントについて、お客様のご意見やご提案をお待ちしています。英語版ドキュメントのHTMLページの下部にある、comment on this topicリンクを使用できます。

特定の製品の問題についてはhttps://support.microfocus.com/contact/にある、Micro Focusサポートに連絡してください。

追加のテクニカル情報またはアドバイスについては、次の複数のソースを参照してください。

9.0 保証と著作権

保証と著作権、商標、免責事項、保証、輸出およびその他の使用制限、米国政府の規制による権利、特許ポリシー、およびFIPSコンプライアンスの詳細については、https://www.microfocus.com/about/legal/を参照してください。

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