I.3 VMwareへのワークロードのマイグレーション

I.3.1 Microsoft Exchange Server 2016をVMwareにマイグレートした後で送信メールが滞留する

問題: Microsoft Exchange 2016サーバをVMwareにマイグレートすると、ユーザの送信メッセージが下書きフォルダに滞留します。

修正: Microsoft Exchange ServerワークロードをVMwareにマイグレートした後、VMXNET 3を使用するようにExchangeの内部および外部のDNS設定を変更します。ナレッジベースの記事7021909を参照してください。

I.3.2 ターゲットVMのVMコンソールウィンドウでマウスが機能しない

問題: カットオーバーテストまたはカットオーバー中に、vSphere Web ClientのVMでマウスが機能しない場合があります。具体的には、アクション > Open Console (コンソールを開く)を実行してVMware Webコンソールを開くと、仮想マシンのコンソールウィンドウ内でマウスポインタが正常に機能しません。

修正: VMを手動で再起動して、VMware ToolsにマウスのUSBコントローラを認識させます。vSphereで、アクション > Power (電源) > Restart Guest OS (ゲストOSの再起動)の順に選択します。

I.3.3 VMware上のターゲットVMでフロッピードライブがクリーンアップされない

問題: VMwareへのマイグレーションのカットオーバー後も、ターゲットVMに接続されない余分なフロッピードライブがアタッチされたままです。

修正: PlateSpin設定パラメータRemoveVMwareDevicesAtCutoverは、正常にカットオーバーした後でフロッピードライブを取り外すかどうかを制御します。デフォルト値はFalseで、VMには接続しないものの、余分なフロッピードライブをアタッチしたままにします。この値をTrueに設定すると、余分なフロッピードライブの取り外しを必須にすることができます。この取り外しプロセスでゲストOSをいったんシャットダウンしてから再起動する必要があります。余分なフロッピーディスクを取り外すには、この再起動が必要です。

VMware仮想化プラットフォームへのすべてのマイグレーションで、カットオーバーテスト時またはカットオーバー時に余分なフローピーディスクの取り外しと必要な再起動を自動的に行うには:

  1. PlateSpin Migrate Webインタフェースに管理者としてログインし、次のPlateSpin Server環境設定ページを開きます。

    https://Your_PlateSpin_Server/PlateSpinConfiguration/

  2. RemoveVMwareDevicesAtCutoverパラメータを探し、編集をクリックします。

  3. FalseからTrueに設定を変更します。

  4. 設定を保存し、ページを閉じます。

I.3.4 vSphereのアラーム: 仮想マシンの統合が必要です

問題: ワークロードをVMwareターゲットにマイグレートした場合、マイグレーションは正常に完了しますが、vSphere Web Clientに次のメッセージが表示されます。

vSphere Web Client Configuration Issue: Virtual Machine Disks Consolidation is needed. (vSphere Web Clientの設定の問題: 仮想マシンのディスクの統合が必要です。)

vSphere Web Client Triggered Alarm: Virtual machine Consolidation Needed status (vSphere Web Clientによってアラームがトリガされました: 仮想マシンの統合が必要なステータス)

このエラー条件は、スナップショットが削除された場合にVMware環境の状態によって発生します。仮想ディスクファイルがいくつかディスクに残っている可能性があります。

解決策: vSphere Web Clientでスナップショットを統合します。詳細については、次のVMwareリソースを参照してください。