8.1 Amazon Web Servicesへのマイグレーションの展開

ソースワークロードが存在するデータセンターにPlateSpin Migrate Serverをオンプレミスで展開することも、パブリックIPアドレスを使用してAWSクラウドにMigrate Serverを作成することもできます。

オンプレミスにMigrate Serverを展開する場合、データセンターとAWSクラウドのアカウントの間には、サイト間VPN接続が必要です。図 8-1に、AWSマイグレーション環境のさまざまなコンポーネントの所在とそれらのコンポーネント間の通信を示します。詳細については、セクション 8.3, アマゾンウェブサービスにワークロードをマイグレートするための計画を参照してください。

メモ:図 8-1は、自動検出およびWindowsワークロードとLinuxワークロードのネットワーク要件を示しています。別の方法として、ソースワークロード上でMigrate Agentを使用してワークロードを登録し、そのインベントリ詳細をHTTPS (TCP/443)経由でPlateSpin Migrateサーバに送信することができます。詳細については、セクション 2.6.2, ワークロード登録の要件を参照してください。

図 8-1 AWSへの自動マイグレーション用のオンプレミスMigrate Server

VPNを使用しないクラウドベースのMigrate Serverの展開の場合:

  • AWSクラウドにAWS Windowsインスタンスを作成し、パブリックIPアドレスを使用してAWSインスタンスにPlateSpin Migrate Serverをインストールします。

  • レプリケーションネットワークに対して、パブリックIPアドレスによるAWSへのマイグレーションを設定します。

  • ソースワークロード上でMigrate Agentを使用してワークロードを登録し、そのインベントリ詳細をHTTPS (TCP/443)経由でPlateSpin Migrateサーバに送信します。

  • Migrate ServerのPlateSpinの環境設定で、SourceListensForConnectionパラメータを[True]から[False]に変更します。 詳細については、「セクション 5.9, レプリケーションポートの接続方向の設定」を参照してください。

  • ワークロードがMigrate ServerのパブリックIPアドレスに到達できることを確認します。[PlateSpinConfiguration]ページで、AlternateServerAddressパラメータをMigrate ServerのパブリックIPアドレスに設定します。詳細については、「セクション 5.7, PlateSpin Serverの代替IPアドレスの設定」を参照してください。

図 8-2に、VPNを使用しないAWSマイグレーション環境のさまざまなコンポーネントの所在とそれらのコンポーネント間の通信を示します。詳細については、「セクション 8.2.3, AWSベースMigrate Serverを使用する場合のAWSの前提条件」を参照してください。

図 8-2 AWSへの自動マイグレーション用のクラウドベースMigrate Server