8.8 AWSのネットワーキングガイドライン

AWSにワークロードをマイグレートする際は、次のガイドラインを考慮してください。

8.8.1 AWS VPN上で接続されているワークロードのプライベートIPアドレスとパブリックIPアドレス

それぞれのAWS VMには、AWS環境外のマシンとの通信用として、1つのパブリックIPアドレスと1つのプライベートIPアドレスが割り当てられます。これらのIPアドレスは、そのVMのプライマリネットワークインタフェースと自動的に関連付けられます。

AWSは、1つのNICを備えたワークロードの場合のみ、ターゲットインスタンスにパブリックIPアドレスを提供します。複数のNICを備えたワークロードの場合、AWSはターゲットインスタンスにプライベートIPアドレスのみを提供するので、ターゲットインスタンスへの接続にはプライベートIPアドレスしか使用できません。PlateSpin設定パラメータUseOnlyPublicIPForAWSTrueに設定されている状態で、複数のNICを備えたソースワークロードをマイグレートする場合、マイグレーションジョブの設定時にマイグレートにはNICを1つだけ含むようにする必要があります。

MicrosoftリモートデスクトップクライアントまたはSSHを使用して、AWS VMにリモートで接続できます。IPアドレスを次のように指定します。

  • プライベートIPアドレス: お使いのマシンがAWS VPNのアドレス空間に含まれている場合は、VMのプライベートIPアドレスを使用します。

  • パブリックIPアドレス: お使いのマシンがAWS VPNのアドレス空間に含まれていない場合は、VMのパブリックIPアドレスを使用します。複数のNICを備えたターゲットワークロードには、パブリックIPアドレスは設定されません。