5.4 通知サービスの環境設定

指定した電子メールアドレスにイベントやレプリケーションレポートの通知を自動的に送信するように、PlateSpin Migrateを設定することができます。この機能では、PlateSpin Migrateが使用する有効なシンプルメール転送プロトコル(SMTP)サーバを最初に指定する必要があります。

5.4.1 Migrate Clientを使用した通知サービス

PlateSpin Migrate Clientユーザインタフェースでは、イベントやジョブの進捗を知らせるためにシンプルメール転送プロトコル(SMTP)サーバの設定を指定することができます。

通知サービスのSMTPを設定するには:

  1. PlateSpin Migrate Clientを起動します。

  2. ツール > >オプションの順にクリックします。

  3. Notification Service (通知サービス)タブをクリックします。

SMTPサーバの設定: SMTPサーバのIPアドレス、ポート、および電子メールイベント、および進行状況の通知用の返信アドレスを指定します。

SMTPアカウント資格情報: SMTPサーバで認証が必要な場合、有効な資格情報を提供します。

マイグレーションジョブ進行状況の通知をマイグレーションごとに設定することもできます。詳細については、セクション 5.5.1, Migrate Clientを使用した通知を参照してください。

5.4.2 Migrate Webインタフェースを使用した通知サービス

指定した電子メールアドレスにイベントやレプリケーションレポートの通知を自動的に送信するように、PlateSpin Migrateを設定することができます。この機能では、使用するPlateSpin Migrateの有効なSMTPサーバを最初に指定する必要があります。

SMTPサーバの設定

  1. Migrate Webインタフェースで、設定 > >SMTPの順にクリックします。

  2. 次の項目を指定します。

    • SMTPサーバアドレス: SMTPサーバのアドレス。

    • ポート: SMTPサーバがリッスンしているポート。デフォルトでは、25です。

    • 返信アドレス: 電子メールイベントおよび進行状況の通知の送信元アドレス。

    • ユーザ名とパスワード: SMTPサーバで認証が必要な場合、有効な資格情報を与えます。

  3. 保存をクリックします。

電子メールによるイベント通知の設定

イベント通知を設定するには:

  1. PlateSpin Migrateが使用するSMTPサーバを設定します。詳細については、SMTPサーバの設定を参照してください。

  2. PlateSpin Migrate Webインタフェースで、設定 > > [一般通知設定の順に選択します。

  3. 通知を有効にするチェックボックスをオンにします。

  4. 受信者の編集をクリックし、必要な電子メールアドレスをカンマで区切って指定して、OKをクリックします。

  5. 保存をクリックします。

    電子メールアドレスを削除するには、削除するアドレスの隣の削除をクリックします。

次のイベントタイプは、通知が設定されている場合に電子メール通知をトリガします。これらのイベントは必ず、警告、エラー、情報などのログエントリタイプに従って、システムアプリケーションイベントログに追加されます。

イベントの種類

備考

ログエントリタイプ: 警告

IncrementalReplicationMissed

次のいずれかの場合に生成されます。

  • スケジュールされた増分レプリケーションの実行時に、レプリケーションを手動で一時停止した。

  • 手動でトリガしたレプリケーションの進行中に、スケジュールされた増分レプリケーションの実行をシステムが試みた。

  • 十分な空きディスク容量がターゲットにないと、システムが判断した。

FullReplicationMissed

IncrementalReplicationMissedイベントと同様です。

WorkloadOfflineDetected

以前にオンラインであったワークロードが現在はオフラインになっていることをシステムが検出した場合に生成されます。

マイグレーションの状態が一時停止中ではないワークロードに適用されます。

ログエントリタイプ: エラー

FailoverFailed

ワークロードカットオーバーアクションが失敗した場合に生成されます。

FullReplicationFailed

ワークロードの完全レプリケーションが開始されたものの、正常に完了できなかった場合に生成されます。

IncrementalReplicationFailed

ワークロードの増分レプリケーションが開始されたものの、正常に完了できなかった場合に生成されます。

PrepareFailoverFailed

ワークロードカットオーバーの準備が失敗した場合に生成されます。

ログエントリタイプ: 情報

FailoverCompleted

ワークロードカットオーバーが正常に完了した場合に生成されます。

FullReplicationCompleted

ワークロードの完全レプリケーションが正常に完了した場合に生成されます。

IncrementalReplicationCompleted

ワークロードの増分レプリケーションが正常に完了した場合に生成されます。

PrepareFailoverCompleted

ワークロードカットオーバーの準備が正常に完了した場合に生成されます。

TestFailoverCompleted

[Test Cutover (カットオーバーのテスト)]操作を成功または失敗として手動でマークした場合に生成されます。

WorkloadOnlineDetected

以前にオフラインであったワークロードが現在はオンラインになっていることをシステムが検出した場合に生成されます。

マイグレーションの状態が一時停止中ではないワークロードに適用されます。

メモ:イベントログエントリには一意のIDが付いていますが、これらのIDが今後のリリースでも同じままであることは保証されていません。

電子メールによるレプリケーションレポート通知の設定

  1. 使用するPlateSpin MigrateのSMTPサーバをセットアップします。詳細については、SMTPサーバの設定を参照してください。

  2. PlateSpin Migrate Webインタフェースで、設定 > > [レポート通知設定の順に選択します。

  3. レポート通知を有効にするチェックボックスをオンにします。

  4. レポートの繰り返しセクションで、Edit (編集)をクリックし、レポートで必要な繰り返しパターンを指定します。

  5. 受信者セクションの受信者の編集をクリックし、必要な電子メールアドレスをカンマで区切って指定して、OKをクリックします。

  6. (オプション)Migrate Access URL (アクセスURLのマイグレーション)セクションで、PlateSpin Server用のデフォルト以外のURLを指定します。

    たとえば、PlateSpin Serverホストに複数のNICが存在する場合や、PlateSpin ServerホストがNATサーバの背後にある場合に指定します。URLはレポートのタイトル、および電子メールで送信されたレポート内のハイパーリンクを通じてサーバの関連コンテンツにアクセスする機能に影響を与えます。

  7. 保存をクリックします。

オンデマンドで生成したり表示できるレポートのその他のタイプについては、ワークロードとワークロードマイグレーションのレポートの作成を参照してください。