Siebel CRM アプリケーション アーキテクチャ

このトピックでは、Siebel クライアントの概要を説明します。下の図に、典型的な Siebel デプロイメントのアーキテクチャを紹介します。

Siebel システムのアーキテクチャ

この節では、上の図の青でハイライトした部分を取り上げます: Web クライアント (シンクライアント)。これは、Siebel CRM インストールのデフォルトのデプロイメントです。

Web クライアントは、HTTP、HTML、Java アプレット ベースのアプリケーションで、クライアント上にソフトウェアをインストールする必要はありません。

Siebel シンクライアント インストールの負荷テストは、ブラウザや Java アプレットによって生成される HTTP トラフィックの記録と再生によって実現されます。

この節では説明しませんが、専用の Web クライアントとモバイル Web クライアントも、Silk Performer を使ってテストすることができます。

HTTP トラフィック

記録したスクリプトを理解するために、HTTP トラフィックの 2 つの種類を区別することが役立ちます。

  • ブラウザによって生成された HTTP トラフィック
  • Java アプレットによって生成された HTTP トラフィック

ブラウザによって生成された HTTP トラフィックは、典型的な Web アプリケーションによって生成された HTTP トラフィックに似ています (HTMP や画像など)。

Java アプレットによって生成された HTTP トラフィックは、主にサーバーに送信される POST リクエストから構成されます。HTTP リクエストの本体は、MIME タイプ application/x-www-form-urlencoded を持ちます。これは、HTMMML ベースのアプリケーションでフォーム送信に使用される MIME タイプと同じです。しかし、HTTP レスポンス本体は、Siebel 専用の形式です。

以下の最初の例では、典型的な Java アプレット HTTP リクエストの本体を示します。

Java アプレットからの HTTP リクエスト本体

SWERPC=1&SWECount=5&SWECmd=InvokeMethod&SWEMethod=GetPreference&SWEInputPropSet=%400%600%603%600%60GetPreference%603%60%60pCategory%60SWE%3AListAppletLayout%60pPrefName%60%60SWEJSXInfo%60false%60

Java アプレットからの HTTP リクエスト本体の BDL フォーム定義

この例では、この HTTP リクエストに対して Web Recorder が生成する、対応する BDL フォーム定義を示します。

SALES_START_SWE018 <ENCODE_CUSTOM> :
  "SWERPC"               := "1",
  "SWECount"             := "5",
  "SWECmd"               := "InvokeMethod",
  "SWEMethod"            := "GetPreference",
  "SWEInputPropSet"      := "@0`0`3`0`GetPreference`3``pCategory` SWE:"
                                  "ListAppletLayout`pPrefName``SWEJSXInfo`false`";