テスト準備

目標の定義

負荷 テストの計画で最初にすべきことは、目標を定義することです。テスト担当者はよく、目標はすべての関係者にとって明確であると考えますが、多くの場合そうではありません。品質保証チームと管理者が同じ目標に取り組むことが重要です。

目標を記述する際は、まず、次のような最も高いレベルの目標を検討します。

  1. アプリケーションのベースライン パフォーマンスを特定する
  2. アプリケーションを最適化/調整する
  3. テスト対象のアプリケーションが本稼働の準備ができているかどうかを判断する

高レベルの目標を設定した後、それらの目標を、どのように目標を達成および測定するか、どのような結果が許容されるかなどの問題をカバーする、明確で測定可能な目的に細分化する必要があります。

以下では、テスト目標をどのように細分化するかについて例示します。

目標 1:アプリケーションのベースライン パフォーマンスを特定して文書化する

  • Silk Performer を使用して、重要なアプリケーション関数のレスポンス時間を測定します。
  • ウィンドウ/画面の同期にタイマ関数を設定します (WaitFor イベント)。これらの測定値は、最終レポートに表示されます。

重要なタイマ:

  • ログイン ウィンドウで OK ボタンをクリックした時点から、ようこそ ウィンドウが表示されるまでにかかった時間を測定します。
  • クエリ結果 ボタンをクリックした時点から、入力したリストが表示されるまでにかかった時間を測定します。

目標 2:アプリケーションを最適化/調整する

  • アプリケーションの最適化/調整を 5 日間行います。
  • すべての変更内容と、テスト対象のアプリケーションのパフォーマンスへのそれらの影響を文書化します。

目標 3:テスト対象のアプリケーションが本稼働の準備ができているかどうかを判断する

  • すべてのレスポンス時間が 5 秒を下回るという条件が満たされたら、アプリケーションは本稼働が可能です (Silk Performer では、各ウィンドウと画面の同期に関して指標を提供しています) 。

測定可能な目的のリストに従い、テスト結果は、アプリケーションが本稼働できる明確な時点を定義します。定義した目標へのアプリケーションの調整が適切であれば、これにより、アプリケーションを際限なく最適化するというリスクも排除されます。