ネイティブ モバイル アプリに対するメソッドの動的呼び出し

動的呼び出しを使うと、モバイル ネイティブ アプリに対して Appium WebDriver のメソッドを直接呼び出すことができます。これは、Appium WebDriver のメソッドが Silk4J API を介して公開されていない場合に有用です。

オブジェクトの複数の動的メソッドは invokeMethods メソッドを使用して呼び出します。コントロールでサポートされている動的メソッドのリストを取得するには、getDynamicMethodList メソッドを使用します。

サポートされているメソッド

  • Android 上のネイティブ モバイル アプリのテストでは、Appium Java-client APIAndroidDriver クラスで利用可能なメソッドを Silk4J はサポートします。
  • iOS 上のネイティブ モバイル アプリのテストでは、Appium Java-client APIIOSDriver クラスで利用可能なメソッドを Silk4J はサポートします。

サポートされているパラメータ型

次のパラメータ型がサポートされます。
  • プリミティブ型 (boolean、integer、long、double、string)

    プリミティブ型 (int など) とオブジェクト タイプ (java.lang.Integer など) の両方がサポートされます。プリミティブ型は必要に応じて拡大変換されます。たとえば、int が必要な場所で long を渡すことができます。

  • 列挙型

    列挙パラメータは文字列として渡す必要があります。文字列は、列挙値の名前と一致しなければなりません。たとえば、メソッドが列挙型 ScreenOrientation のパラメータを必要とする場合、次の文字列値を使用できます: LANDSCAPEPORTRAIT

  • リスト

    リスト、配列、または可変長引数のパラメータを持つメソッドを呼び出すことができます。リストの要素がターゲットの配列型に代入可能の場合、配列型への変換は自動的に行われます。

戻り値

戻り値を持つメソッドの場合は、次の値が返されます。
  • すべての組み込み Silk4J 型の場合は正しい値。これらの型は、「サポートされているパラメータ型」のセクションに記載されています。
  • 戻り値を持たないすべてのメソッドの場合、null が返されます。

次のサンプル コードには、動的呼び出しを使用する共通の例を示します。

// Java code
MobileDevice device = desktop.find("//MobileDevice");

// Getting the page source
String pageSource = (String) device.invoke("getPageSource");

// Resetting an app
device.invoke("resetApp");

// Changing the device orientation
device.invoke("rotate", "LANDSCAPE");
device.invoke("rotate", "PORTRAIT");

// Dynamic invoke on MobileObject (calls get redirected to the underlying web element for WebDriver)
device.<MobileObject> find("//MobileObject[@caption='CheckBox 2']").invoke("click");