STW.EXE のパラメータ

コマンド ライン プログラムには、必須パラメータとオプション パラメータの両方があります。パラメータは、長い形式と短い形式のどちらかの名前を使用して指定できます。一部のオプション パラメータでは、環境の変更、スクリプトに変数を渡したり、出力ファイルの作成などを指定できます。

注: パラメータ名、スクリプト、スクリプト パラメータでは、大文字と小文字が区別されません。ただし、スクリプト パラメータのは、指定どおりにスクリプトに渡されます。
注: パラメータ名の前には、文字 - の代わりに文字 / を使用できます。
パラメータの長い名前 パラメータの短い名前 必須かどうか 説明
dsn -d はい

データベースへの接続に使用する DSN の名前。このパラメータは必須ですが、空にすると SilkTest が使用されます。

username -u はい

接続に使用されるユーザー名。空にすると Admin が使用されます。

password -p いいえ

接続に使用されるパスワード名。パスワードが Nothing の場合はオプション (お勧めできません)。

project -r いいえ

再生するスクリプトを含むプロジェクト。デフォルトでは、プロジェクトのすべてのスクリプトが実行されます。固有のスクリプトを指定するには、-script パラメータを使用します。スクリプトを指定せず、スクリプトで入力パラメータが必要である場合は、デフォルト値が使用されます。

.NET スクリプトが先に実行され、ビジュアル テストが次に実行されます。

プロジェクトが存在しない場合は、エラー メッセージが表示されます。

重要: プロジェクト パラメータが指定されていない場合、Common プロジェクトがデフォルトで使用されます。たとえば、「stw -d silktest -u admin -p admin -s Script1 -r OtherProject -s Script2」のように指定した場合は、Script1Common プロジェクトで実行され、Script2OtherProject という名前のプロジェクトで実行されます。
environment -e いいえ

スクリプトに使用する実行環境の名前。このパラメータを含めない場合は、デフォルトの再生環境が使用されます。

再生環境が存在しない場合、スクリプトは実行されません。

重要: 使用する場合は、このパラメータの次に projectscript パラメータを指定する必要があります。
script -s はい

再生する .NET スクリプト、ビジュアル テスト、またはキーワード駆動テストの名前。

.NET スクリプト、ビジュアル テスト、またはキーワード駆動テストが存在しない場合、エラー メッセージが表示されます。

variable -m いいえ

このパラメータを使用すると、.NET スクリプト、ビジュアル テスト、キーワード駆動テストのパラメータを指定できます。たとえば、このパラメータを使用して、Silk Central からキーワード駆動テストにグローバル プロパティを渡すことができます。

指定すると、資産で定義されたグローバル プロパティは上書きされます。このパラメータを使用する場合は、script パラメータの次に指定する必要があります。

名前と値のペアは、二重引用符で囲む必要があります。変数に割り当てる値を表すには、文字 = を使用します。ブール値パラメータは、True または False として指定する必要があります。

パラメータは任意の順序で指定できますが、名前と数はスクリプトのパラメータと正確に一致する必要があります。渡す名前が多すぎたり、少なかったり、無効だったりすると、エラー メッセージが表示されてスクリプトは実行されません。

file -f いいえ

このオプションでは、コマンド ライン パラメータをテキスト ファイルで指定し、コマンド ライン プログラムに渡すことができます。再入力したくない長い引数がある場合にこれを使用できます。

使用法の詳細については、「入力ファイル」を参照してください。

outputfile -o いいえ

実行されたスクリプトに関する情報を含むファイルの名前を指定するには、このパラメータを使用します。実行されて、正常に完了したか再生エラーを生成したスクリプトのみが出力ファイルに表示されます。

パスや名前にスペースが含まれる場合は、出力ファイルの名前を引用符で囲む必要があります。

使用法の詳細については、「出力ファイル」を参照してください。

browser -b いいえ
ブラウザー アプリケーション構成を持つスクリプトが実行されるブラウザーを指定するには、このパラメータを使用します。パラメータには次の値を指定できます (文字小文字は区別されません)。
  • InternetExplorer
  • Firefox
  • GoogleChrome
  • Edge
  • AndroidBrowser
  • Safari
  • None

AndroidBrowser または Safari を使用する場合には、mobiledevice パラメータを指定します。

重要: 使用する場合は、このパラメータの次に projectscript パラメータを指定する必要があります。
commandlineargs -cla いいえ

スクリプトの基本状態に渡すコマンド ライン引数を指定する場合には、このパラメータを使用します。コマンド ライン引数を使用する任意の基本状態に対して、このパラメータを使用できます。エージェントがコマンド ライン引数を使用する場合、この設定が渡されますが、それ以外の場合は、無視されます。

コマンド ライン引数の指定には、silktest.commandLineArgs 環境変数を使用することもできます。STW.exe のパラメータと環境変数の両方でコマンド ライン引数が指定された場合は、STW.exe のパラメータが使用されます。

重要: 使用する場合は、このパラメータの次に script パラメータを指定する必要があります。
viewportwidth -vw いいえ ブラウザー ビューポートの幅をピクセルで指定する場合には、このパラメータを使用します。viewportwidth パラメータと viewportheight パラメータは同時に指定する必要があります。いずれか一方のパラメータだけを指定すると、エラーになります。viewportname パラメータを、このパラメータと同時に指定することはできません。
viewportheight -vh いいえ ブラウザー ビューポートの高さをピクセルで指定する場合には、このパラメータを使用します。viewportheigth パラメータと viewportwidth パラメータは同時に指定する必要があります。いずれか一方のパラメータだけを指定すると、エラーになります。viewportname パラメータを、このパラメータと同時に指定することはできません。
viewportname -vn いいえ UI であらかじめ定義したカスタム ブラウザー サイズのリストの名前を使用して、ビューポートの幅と高さを指定する場合には、このパラメータを使用します。このリストは、ブラウザーの選択 ダイアログ、アプリケーションの選択 ダイアログの Web タブ、ブラウザー アプリケーション構成の編集 ダイアログで、ブラウザーを選択するときに表示されます。viewportwidth パラメータと viewportheigth パラメータを、このパラメータと同時に指定することはできません。
orientation -on いいえ orientation パラメータは、viewportname が指定されたときだけ有効になります。その値として、 portrait または landscape を指定できます。UI の 向き の設定に該当します。
mobiledevice -md いいえ

スクリプトを実行するモバイル デバイスの名前。この名前は、ブラウザーの選択 ダイアログ ボックスにも表示されます。

この値をリセットするには、二重引用符で囲んだ空の文字列 ("") を渡します。

重要: 使用する場合は、このパラメータの次に projectscript パラメータを指定する必要があります。
append -a いいえ

結果を追加するには、このパラメータを使用します。オプション ダイアログ ボックスに表示されるものと同じ設定です。

increment -i いいえ

結果を増分するには、このパラメータを使用します。オプション ダイアログ ボックスに表示されるものと同じ設定です。

verbose -v いいえ

このパラメータでは、スクリプトの実行中にユーザーに出力が表示されます。コマンド ラインの任意の場所に表示されることがあります。

DSN、ユーザー名、パスワードは常に表示されます。出力ファイルを使用する場合は、それが表示されます。スクリプト名が表示される場所では、プロジェクト名が表示され、名前が括弧で囲まれて後に続きます。スクリプトの名前、プロジェクト、スクリプト ステータス、合計検証数、合格した検証数、失敗した検証数を含む行は、実行されたスクリプトごとに表示されます。

help または ? -h いいえ

コマンド ライン プログラムの使用可能パラメータを表示するには、「STW -?」と入力します。

resultdir -rd いいえ

実行したスクリプトのすべての結果ファイルを保存するディレクトリを指定するには、このパラメータを使用します。

次のファイルがこのディレクトリに保存されます。
  • XML 結果ファイル
  • XML 結果ファイルに対応する XSLT ファイル。resultformat パラメータの値に JUnit が指定された場合は生成されません。
  • エラー画面 (実行中にエラーが発生した場合)

ファイル名は、プロジェクト名、結果名、バージョン、データの種類の組み合わせになります。たとえば、ProjectA.resultcomment.ver12.Info.xmlProjectA.resultcomment.ver12.Result.xml になります。

resultformat -rf いいえ

resultdir パラメータと一緒にこのパラメータを使用して、結果から生成される XML ファイルの形式を指定します。

以下の値を指定できます。
Workbench
ブラウザーに結果を表示するために使用する結果のエンティティと XSLT ファイルを含む XML ファイルを作成します。
JUnit
JUnit 用の形式で結果を保存した XML ファイルを作成します。

デフォルト値は、Workbench です。

注: resultformat パラメータを resultdir パラメータを指定せずに使用した場合は、resultformat パラメータの値は無視されます。
connectionstring -c いいえ リモート ロケーションに接続されているブラウザーやモバイル デバイスをテストするには、このパラメータを使用します。connectionstring パラメータを使用してテストを実行するとき、モバイル デバイスとパラメータの間で connectionstring は出力ファイルに書き出されます。

例 1

この例では、Internet Explorer でブラウザー スクリプトを実行するコマンドを示します。

STW –dsn silktest –browser InternetExplorer –script MyScript

例 2

この例では、 Internet ExplorerGoogle Chrome の両方でブラウザー スクリプトを実行するコマンドを示します。

STW –dsn silktest –browser InternetExplorer –script MyScript –browser GoogleChrome –script MyScript

例 3

この例では、まず、Android ブラウザーでスクリプトを実行し、それからスクリプトのアプリケーション構成で設定されたブラウザーで実行するコマンドを示します。

STW –dsn silktest –browser AndroidBrowser –mobiledevice Nexus_4 –script MyScript –browser None –mobiledevice "" –script MyScript

例 4

この例では、モバイル デバイス上の Chrome for Android で Common プロジェクトのすべてのスクリプトを実行するコマンドを示します。

STW –dsn silktest –browser GoogleChrome –mobiledevice Nexus_4 –project Common

例 5

この例では、Mac に接続されたモバイル デバイス上の Chrome for Android で Common プロジェクトのすべてのスクリプトを実行するコマンドを示します。

STW –dsn silktest -connectionstring "platformName=Android;deviceName=Moto G;host=http://MyMac - GoogleChrome" –project Common

例 6

この例では、ブラウザー ビューポート サイズ 800x600 の Internet Explorer でブラウザー スクリプトを実行するコマンドを示します。

STW –dsn silktest –browser InternetExplorer -viewportwidth 800 -vieportheight 600 –script MyScript

例 7

この例では、ブラウザー ビューポート サイズ SVGA (800, 600) の Internet Explorer でブラウザー スクリプトを実行するコマンドを示します。

STW –dsn silktest –browser InternetExplorer -viewportname SVGA –script MyScript

例 8

この例では、カスタム プロファイルを指定した Mozilla Firefox でブラウザー スクリプトを実行するコマンドを示します。
STW –dsn silktest -username admin -password admin -browser Firefox -commandLineArgs "-p MyProfile" -project Common -script BrowserTest