テスト可能な Flex アプリケーションの作成

Flex 開発者は、Flex アプリケーションを可能なかぎりテストしやすくするためのテクニックを利用できます。 以下のテクニックがあります。

オブジェクトに対するわかりやすい ID の指定

テストしやすいアプリケーションを作成するには、 スクリプト内でオブジェクトを識別しやすくする必要があります。 テストするすべてのコントロールに対して、わかりやすい文字列を使用した ID プロパティの値を設定できます。

オブジェクトに対してわかりやすい ID を指定するには:

  • テスト可能なすべての MXML コンポーネントに対して ID を指定して、その Flex コントロールの参照時にテスト スクリプトで一意の ID が使用できるようにします。
  • これらの ID は、ユーザーがテスト スクリプト内でそのオブジェクトを容易に識別できるように、可能なかぎり人間が理解しやすい文字列にします。 たとえば、TabNavigator 内の Panel コンテナの id プロパティは、panel1p1 ではなく submit_panel とします。

Silk Test Workbench を使用する場合、id や childIndex などの特定のタグに基づいて、オブジェクトに対して自動的に名前が設定されます。 id プロパティに値がない場合、Silk Test Workbench では、childIndex プロパティなどの他のプロパティが使用されます。 id プロパティに値を割り当てると、テスト スクリプトを読みやすくすることができます。

オブジェクトの重複の回避

自動エージェントの処理は、実行中にオブジェクト インスタンスの一部のプロパティが変更されないことを前提としています。 実行時に Silk Test Workbench によってオブジェクト名として使用されている Flex コンポーネント プロパティを変更すると、予期しない結果が発生する可能性があります。 たとえば、automationName プロパティのない Button コントロールを作成し、最初は label プロパティに値を設定しないで、その後、label プロパティに値を設定した場合、問題が発生することがあります。 この場合、Silk Test Workbench では、automationName プロパティが設定されていない場合は Button コントロールを識別するためにコントロールの label プロパティの値が使用されます。 あとから label プロパティの値を設定したり、既存の label の値を変更すると、Silk Test Workbench ではこのオブジェクトを新しいオブジェクトとして識別し、既存のオブジェクトを参照しなくなります。

重複オブジェクトを回避するには:

  • エージェントにおいて、オブジェクトの識別にどのプロパティが使用されているかを理解し、実行時にそれらのプロパティを変更しないようにします。
  • 記録されたスクリプトに含まれているすべてのオブジェクトに対して、人間が理解しやすい一意の id プロパティまたは automationName プロパティを設定します。