エラーのデバッグ

Silk Test Workbench で再生エラーが発生すると、Silk Test Workbench再生エラー ダイアログ ボックスが表示され、デバッグ モードを開始するオプションが提供されます。 デバッグ モードでは再生が一時停止され、Silk Test Workbench のデバッグ機能を使用して再生エラーを診断し、修正することができます。

このセクションでは、前のセクションでモジュール式テストを再生しているときに発生したエラーをデバッグしてみます。

  1. 再生エラー ダイアログ ボックスで、デバッグ をクリックします。

    デバッグ モードでは再生が一時停止されます。 そのため、エラーを発生させたステップのプロパティを編集したり、ステップを削除または無効にしたり、他のビジュアル テストからステップをコピー アンド ペーストしたりしてエラーを修正してから、再生を再開できます。

    Silk Test Workbench はデバッグ モードに入り、AddAccount ビジュアル テストを表示します。エラーを発生させたステップが黄色で強調表示されます。
  2. 編集 > 有効化/無効化 を選択してステップ「'signup continue' をクリックします」を無効化します。 このステップを無効にすると、次回テストを再生するときにエラーを回避できます。 ステップのテキストがグレーの斜体になります。これはステップが無効にされたことを示します。
  3. ツール バーで 再生 をクリックします。 再生エラー ダイアログ ボックスが表示されます。
  4. デバッグ をクリックします。
  5. 編集 > 有効化/無効化 を選択してステップ「'logout-form logout' をクリックします」を無効化します。 テストでは Home ページで Log Out ボタンを探しますが、Sign Up Continue ステップが無効になっておりボタンがページに表示されないために、このエラーが発生します。 このエラーは、チュートリアルのあとの方で修正します。
  6. メニューから デバッグ を選択します。 メニューの上部に表示される以下のステップ コマンドを使って、ステップ実行を制御できます。
    ステップ イン (F8)
    1つずつステップを再生します。ステップ イン は各ステップのトレースに有効であり、また再生しているビジュアル テストに挿入された別のビジュアル テストやスクリプトにもステップ インします。挿入された各ビジュアル テストやスクリプトについても、一度に 1 ステップまたは 1 行ずつ実行されます。

    ステップ イン はテストの詳細分析に有効であり、変数の使用やターゲット アプリケーションとの対話に対する各ステップの影響を確認することができます。

    ステップ オーバー (Shift+F8)
    別のビジュアル テストに挿入されたビジュアル テスト全体またはスクリプト全体を、1 つのステップとして実行します。ステップ オーバー は、デバッグ モードの再生中に、ビジュアル テストまたはスクリプトを 1 ステップとして再生する場合に使用します。これにより、挿入されたビジュアル テスト全体またはスクリプト全体が再生されます。挿入されたビジュアル テスト全体またはスクリプト全体が再生されると、元のビジュアル テスト内の次のステップで再生が停止し、デバッグ モードになります。

    別のビジュアル テストまたはスクリプトを再生するステップ以外のステップで ステップ オーバー を使用すると、ステップ イン を使用した場合と同じになります。次のステップのみが実行されたあと、再生は停止し、再びデバッグ モードになります。

    ステップ アウト (Ctrl + Shift + F8)
    別のビジュアル テストから再生しているビジュアル テストまたはスクリプト内の残りのステップをすべて実行したあと、元のビジュアル テスト内の次のステップで再生が一時停止します。

    ステップ アウト は、別のビジュアル テストに挿入されたビジュアル テスト内のステップまたはコード行で再生が停止されているときに、残りのビジュアル テストを再生して元のビジュアル テストに戻る場合に使用します。挿入されたビジュアル テストまたはスクリプトの残りの部分の再生が実行されたら、元のビジュアル テスト内の次の行で再生が停止し、再びデバッグ モードになります。

    カーソルまで実行 (Ctrl + F8)
    再生を一時停止するステップを選択できます。これにより、ビジュアル テストまたはスクリプト内の選択したセクションを「ステップ オーバー」することができます。

    カーソルまで実行 は、ビジュアル テストまたはスクリプトを再生して、実行時エラーが発生したポイントの直前で停止する場合に使用します。これにより、ブレークポイントを挿入することなく特定の行またはステートメントで再生を停止できます。再生が停止したら、別のデバッグ オプションのいずれかを使用して再生を継続できます。

    カーソルから実行
    現在選択されているテスト ステップからビジュアル テストを再生します。
  7. ステップ アウト を選択します。 このコマンドにより、AddAccount ビジュアル テストの残りのステップが実行され、その後、AutoQuote ビジュアル テストの次のステップで再生が一時停止されます。 ステップ アウト を選択すると、Silk Test Workbench により AddAccount の最後のステップとしてホーム ページが表示され、再生が一時停止します。そして、 Silk Test Workbench により AutoQuote がデバッグ モードで開かれ、次のステップが強調表示されます。

次に、ビジュアル テストで使用されている変数の値を監視する方法について学習します。