[オブジェクトの識別] ダイアログ ボックス

オブジェクトの識別 ダイアログ ボックスを使用して、テスト対象アプリケーション (AUT) のオブジェクト (コンテナなどの表示されないオブジェクトを含む) のロケーターを識別できます。テスト中にオブジェクト マップ エントリーを使用しているかどうかによって、ロケーターは、オブジェクト マップ項目の名前か、選択したオブジェクトの XPath ロケーターのいずれかになります。テスト中にオブジェクト マップ エントリーを使用している場合、オブジェクト マップの名前がオブジェクトの XPath ロケーターの別名として使用されます。オブジェクトの識別 ダイアログ ボックスを使用してオブジェクトのロケーターを識別した場合、そのロケーターはビジュアル テストと VB .NET スクリプトで使用できます。また、XPath ロケーターまたはオブジェクト マップ エントリーが有効で、期待するオブジェクトに対応していることを検証するために、オブジェクトの識別 ダイアログ ボックスを使用することもできます。

オブジェクトの識別 ダイアログ ボックスは、次のように複数の方法で起動できます。
  • ツールバーで、オブジェクトの識別 をクリックします。
    注: テスト アプリケーションを指定していない場合、アプリケーションの選択 ダイアログ ボックスが開き、オブジェクトを識別するアプリケーションを指定できます。
  • メニューで、ツール > オブジェクトの識別 をクリックします。
    注: テスト アプリケーションを指定していない場合、アプリケーションの選択 ダイアログ ボックスが開き、オブジェクトを識別するアプリケーションを指定できます。
  • 開始画面 で、入門ガイド タブを選択して オブジェクトの識別 をクリックします。
    注: アプリケーションの選択 ダイアログ ボックスが開き、オブジェクトを識別するアプリケーションを指定できます。
  • 既存のビジュアル テストで、変更するオブジェクトを参照するテスト ステップを選択します。プロパティ ペインを開き、ロケーター フィールドをクリックして、コントロールの識別 > オブジェクトの識別ダイアログ を選択します。
オブジェクトの識別 ダイアログ ボックスには、以下のコントロールがあります。
識別の開始
識別の開始 をクリックして、テスト アプリケーションでオブジェクト情報の記録を開始します。ロケーターを記録する前に、テスト対象アプリケーションを特定の状態にするには、識別の停止 をクリックします。
選択モード
識別するオブジェクトを選択する方法として、選択モードを定義します。クリック モードの場合は、識別するオブジェクトをクリックします。ホット キー モードの場合は、識別するオブジェクトにマウス カーソルを移動して、キー入力 リスト ボックスで指定したキー入力の組み合わせを使用します。大抵は、メニューやコンボ ボックスなど、ユーザーがクリックしたときにのみ表示されるオブジェクトをキャプチャする場合に ホット キー モードを選択します。ホット キー モードでは、オブジェクトを選択し、ホット キー入力の組み合わせを押すことによって、オブジェクトを閉じることなくロケーターをキャプチャできます。
選択済みロケーター
キャプチャしたロケーターが表示されます。識別の開始 をクリックすると、選択済みロケーター フィールドには、現在マウス カーソルが指している AUT 上のオブジェクトのロケーターが表示されます。
注: ブラウザーでテストしている場合、選択済みロケーター フィールドに実際にキャプチャするとロケーターのみが表示される。
テスト
このボタンをクリックすると、テスト対象アプリケーションで選択したオブジェクトがハイライトされます。このボタンを使用すると、正しいオブジェクトが選択されることを検証します。
ロケーターの詳細の非表示/ロケーターの詳細の表示
このリンクをクリックして、ロケーターの詳細 テーブルを表示または非表示にします。
[ロケーターの詳細] テーブル
ロケーターの詳細 テーブルには、テストしているアプリケーションのオブジェクトとその関連するクラス タイプ、ロケーター値、および属性が一覧表示され、アプリケーションの階層を確認できます。このテーブルを使用して、選択やオブジェクトに割り当てる属性を絞り込むことができます。たとえば、自動生成されたロケーターは与えられたテストで使用するのに最適なロケーターではない場合があります。ロケーターの詳細 テーブルを使用すると、ロケーターで利用するのに、より関係のあるプロパティを見つけることができます。
オブジェクト マップの表示
オブジェクト マップ項目名を ロケーター 列に表示するには、このチェック ボックスをオンにします。オブジェクト マップ項目名は、コントロールまたはウィンドウに対して、コントロールやウィンドウのロケーターではなく論理名 (エイリアス) を関連付けます。デフォルトでは、オブジェクト マップ項目名が表示されます。ロケーターを使用するには、このチェック ボックスをオフにします。
完全ロケーターの表示
完全ロケーター名を表示するには、このチェック ボックスをオンにします。オブジェクトに関連付けられた属性のみを表示するには、このチェック ボックスをオフにします。
プロパティの表示
ロケーターの詳細 テーブルで選択したオブジェクトの属性および属性値を表示するには、このチェック ボックスをオンにします。このテーブルの属性を選択して、ロケーターの識別に使用できます。[プロパティ] サブツリーを非表示にし、ロケーターの詳細のみを表示するには、このチェック ボックスをオフにします。
貼り付け
このボタンをクリックして、選択済みロケーター を適切なビジュアル テスト、スクリプト、またはオブジェクト マップにコピーします。
オブジェクトの識別 ダイアログ ボックスを使用してオブジェクトをキャプチャすると、以下のことを実行できます。
  • ロケーターの詳細 ツリーを展開し、コンテキスト メニューを使用してアプリケーションの階層を表示します。
  • コンテキスト メニューを使用してサブツリーにあるオブジェクトのロケーターを取得します。
  • サブツリーのリンクをクリックして、追加のロケーターの属性を表示します。
  • サブツリーにあるオブジェクトを選択して、選択済みロケーター テキスト ボックスに表示されている既存のオブジェクトを置き換えます。
  • ビジュアル テストの プロパティ ペインで、ロケーターを既存のロケーターにコピーします。
  • ロケーターを .NET スクリプトに直接コピーします。

    スクリプトで、ロケーターと共に使用するコードを指定する必要があります。ロケーターだけがコピーされます。

  • ロケーターをオブジェクト マップのオブジェクト マップ項目にコピーします。