C.5 クラスタのマイグレーションのトラブルシューティング

Windows ServerフェールオーバークラスタをVMwareクラスタ内の異なるホスト上のVMにマイグレートする場合、次の問題が確認されています。

C.5.1 「NICの設定」の手順でマイグレーションジョブがストールする

問題: ワークロードが「NICの設定」の手順に達すると、マイグレーションがストールします。VMにネットワーク接続が設定されていないように見えます。この問題は、NICの順序が変更されて、NICが他方のネットワークに不適切に割り当てられている(NIC1がハートビートに、NIC2がデータネットワークに割り当てられている)場合に発生します。

解決策: vSphere Web Clientで、NICに割り当てられているネットワークを再設定します。NIC1をデータネットワークに割り当てます。NIC2をハートビートネットワークに割り当てます。詳細については、セクション C.3.5, ハートビートネットワークおよびデータネットワーク用のVM NICの設定を参照してください。

C.5.2 マイグレーションジョブがストールするか、PlateSpin ISOがブートプロンプトにブートする

問題: ジョブがターゲットマシンの設定の手順に達すると、仮想マシンのコンソールは、PlateSpin ISOイメージのブートプロンプトに戻ります。UEFIファームウェアが搭載されているワークロードで、メニューのない画面にブートすることがあります。

解決策: ワークロードにBIOSファームウェアが搭載されている場合、ブートプロンプトは最終的にはタイムアウトして、次のディスク(Windowsシステムディスク)でブートを続行します。ワークロードが単独で処理を続行するまで数分間待ちます。

ワークロードにUEFIファームウェアが搭載されている場合、ブートプロンプトまたはブートメニューはタイムアウトしません。

  1. PlateSpin Migrate Clientの[ジョブ]ビューでマイグレーションジョブを監視します。

    ジョブがターゲットマシンの設定の手順に達すると、仮想マシンのコンソールは、PlateSpin ISOイメージのブートプロンプトに戻ります。

  2. 仮想マシンをシャットダウンし、ブートイメージからではなくディスクからブートするように再設定します。

  3. 仮想マシンの電源をオンにします。

    マイグレーションジョブが再開し、ターゲットが再起動され、ワークロードの設定が完了します。