独自のコード カバレッジ プラグインを作成する

このトピックでは、コード カバレッジ プラグインを作成する方法について説明します。Silk Central のベースラインの概念をよく理解している必要があります。Silk Central では、各実行の前にベースラインが必要です。ベースラインには、テスト アプリケーションのすべての名前空間/パッケージ/クラス/メソッドが含まれています。

注: コード カバレッジを実行したら、Silk Central API には XML ファイルを返す必要があります。したがって、コード カバレッジ情報をデータベースに格納するコード カバレッジ ツールの場合は、データを取り出す追加手順を実行する必要があります。
注: 同じコード分析フレームワークに対して複数のテストを同時実行する、複数実行サーバーはサポートされていません。
  1. ライブラリ scc.jar には拡張が必要なインターフェイス群が含まれているため、このライブラリをクラスパスに追加します。この JAR ファイルは、Silk Central のインストール ディレクトリ以下の lib ディレクトリ内にあります。
  2. 次の 2 つのインポート文を追加します。
    import com.segue.scc.published.api.codeanalysis.CodeAnalysisProfile;
    import com.segue.scc.published.api.codeanalysis.CodeAnalysisProfileException;
    import com.segue.scc.published.api.codeanalysis.CodeAnalysisResult;
  3. CodeAnalysisProfile を実装するクラスを作成します。
  4. 以降の手順で記述されているコード カバレッジ インターフェイスから、必要なメソッドをすべて追加します。「サンプル インターフェイス クラス」を参照して定義を確認し、メソッドを手作業で実装するか、または、インポートおよびメソッドが定義されているトピック「サンプル プロファイル クラス」からコピーして貼り付けます。
    注: 以降の手順でコーディングするメソッドは、実際には、必要に応じて Silk Central によって呼び出されます。つまり、ユーザーはこれらのメソッドを直接呼び出しません。
  5. getBaseline をコーディングします。このメソッドは、アプリケーションの名前空間/パッケージ/クラス/メソッドをすべて含む XML ファイルを返す必要があります。ファイルの形式については、「サンプル XML データ」トピック ファイルを参照してください。XML は、サンプル XSD ファイルを使用して検証する必要があります。XSD については、「コード カバレッジ XSD」トピックを参照してください。

    この関数は、カバレッジを開始する前に呼び出されます。テスト実行を開始する Silk Central 実行サーバーによってトリガされるとコード分析が開始され、カバーされるすべてのオブジェクトが返されます。この出力は、CA-Framework インストール フォルダに格納されている XML スキーマで指定された形式を使用して、XML に変換する必要があります。

  6. startCoverage をコーディングします。このメソッドを呼び出すことで、コード カバレッジ ツールにデータの収集開始を指示します。開始すると true が返されます。

    これは、getBaseLine() メソッドが完了した後、Silk Central コード カバレッジ フレームワークによって呼び出されます。コード カバレッジ ツールは、ここでコード カバレッジ データの収集を開始する必要があります。

  7. stopCoverage をコーディングします。このメソッドを呼び出すことで、コード カバレッジ ツールにデータの収集停止を指示します。成功すると true が返されます。

    これは、startCoverage の後に呼び出され、コード分析を停止するために、テスト実行を完了した Silk Central 実行サーバーによってトリガーされます。

  8. getCoverage をコーディングします。このメソッドは、startCoverage メソッドと stopCoverage メソッドの間に収集されたデータを含む XML ファイルを返します。ファイルの形式については、「サンプル XML データ」トピックを参照してください。XML は、サンプル XSD ファイルを使用して検証する必要があります。XSD については、「コード カバレッジ XSD」トピックを参照してください。

    この関数は sstopCoverage() の後に呼び出され、収集されたすべてのカバレッジ データを返します。この出力は、XML スキーマで指定された形式を使用して、XML に変換する必要があります。

  9. GetName をコーディングします。このメソッドによって、コード カバレッジ ツールの参照に使用される名前が提供されます。たとえば、この値は コード分析設定の編集 ダイアログ ボックスの、コード分析プロファイル リスト内の値の 1 つとして使用されます。

    このメソッドは、最初は Silk Central コード カバレッジ フレームワークによって呼び出されます。プラグインの名前は、Silk Central のコード カバレッジ リストに表示されます。

  10. プラグインをビルドして jar ファイルを作成し、その jar ファイルを zip ファイルに格納します。
  11. 次のロケーションにプラグインをデプロイします。
    • Silk Central インストール フォルダの Plugins ディレクトリ
    • CA-Framework インストール フォルダの Plugins ディレクトリ