キーワードを用いたハードウェア プロビジョニング

Silk Central のハードウェア プロビジョニング技術は、多数の実行サーバーが含まれているテスト環境の管理に役立ちます。各実行サーバーと実行計画の間に 1 対 1 の直接的関係を構成しなくても、キーワードによって Silk Central は各実行計画に最適な実行サーバーを選択することができます。これは、実行計画のキーワード リストとすべてのアクティブ実行サーバーのキーワード リストを動的に比較することで実現されます。

キーワードには通常、実行サーバーの環境(たとえば、プラットフォーム、オペレーティング システム、インストール済みのアプリケーションなど)を記述します。Silk Central は実行計画の実行時に、その実行計画のキーワードと使用可能なすべての実行サーバーのキーワードを比較します。次に、実行計画のキーワード リストに一致する実行サーバーで実行が行われます。一致する実行サーバーがなければ、実行は行われません。キーワード リストの一致する実行サーバーが複数ある場合は、最初に見つかった実行サーバーで実行が行われます。

Silk Test がインストールされている物理実行サーバーに対して、Silk Central はインストール済みのブラウザーと接続されたモバイル デバイスに従ってキーワードを自動的に割り当てます。

予約済みのデフォルト キーワード

ハードウェア プロビジョニングが必要でない場合は、実行サーバーごとに自動的に生成される予約済みキーワードを利用することができます。そのような場合は、実行サーバーにキーワードを手動で割り当てる必要はありません。その代わりに、各実行計画に実行サーバーを 1 対 1 で静的に割り当てることができます。

新規作成された各実行サーバーには予約済みキーワードが自動的に割り当てられます。予約済みキーワードは、次の形式で構成されます。
 #<execution server name>@<location name>

予約済みキーワードは、実行計画にキーワードを割り当てる際に利用できます。実行サーバーにキーワードを割り当てる際には利用も適用もできません。

定義済みの実行サーバーごとに自動的にセットアップされる予約済みキーワードの他に、実行サーバーの種類ごとに以下の予約済みキーワードもセットアップされます。

#PHYSICAL

実行サーバー プロビジョニングを物理実行サーバーに限定します。

#VIRTUAL

実行サーバー プロビジョニングを仮想実行サーバーに限定します。

キーワードと仮想実行サーバー

仮想実行サーバーへのキーワードの割り当ては、物理実行サーバーへの割り当てと同様です。仮想実行サーバーを少なくとも 1 つ構成すると、#VIRTUAL キーワードが動的に生成され、どの実行計画にも割り当てられるようになります。実行が仮想マシンで実行されるようにする場合、その実行計画には #VIRTUAL キーワードを選択します。実行計画に #VIRTUAL キーワードと #PHYSICAL キーワードが両方とも割り当てられていない (あるいは、割り当てられている) 場合、実行環境の設定が同じと仮定すると、その実行は仮想実行サーバーか物理実行サーバーのどちらかで行われる可能性があります。実行計画のキーワードが複数の仮想実行サーバーに一致する場合は、一致する仮想実行サーバーの中で最初に見つかったものが選択されます。