Silk Test Workbench における eCATT スクリプト引数のサポート

eCATT スクリプト引数は、eCATT 環境における重要な概念の 1 つです。これらの引数は、eCATT と Silk Test Workbench テストとの間の「インターフェイス」となります。引数には、eCATT で BLOB テスト スクリプトまたはビジュアル テストを実行するために現在の BLOB で必要な追加のデータが含まれています。これらの引数によって、テスト スクリプトやビジュアル テストを eCATT 環境で使用できるようになります。

引数は、Silk Test Workbench または eCATT で作成することができ、両方の環境の間でインポートしたりエクスポートしたりできます。

Silk Test Workbench における引数のサポートは、以下の要素で構成されます。

Silk Test Workbench の引数メンテナンス機能

Silk Test Workbench の引数メンテナンス機能では、eCATT 引数コンテナ ダイアログ ボックスを使用して、新しい引数を作成したり、既存の引数を編集または削除したりできます。eCATT 引数コンテナ ダイアログ ボックスを使用して、BLOB を介して eCATT スクリプトとの間でインポートまたはエクスポートできる引数を定義します。定義した引数は、Silk Test Workbench/CATT COM インターフェイスを使用して、eCATT スクリプトと Silk Test Workbench .NET スクリプトまたはビジュアル テストとの間で受け渡すことができます。

Silk Test Workbench は、一度に 1 つの BLOB (引数と関連資産を持つメイン スクリプト) しか処理できないので、eCATT 引数コンテナ ダイアログ ボックスには常に現在の BLOB のスクリプト引数が表示されます。

Silk Test Workbench では、BLOB を SAP データベースに格納するとき、BLOB の引数に指定された値を読み取り、引数コンテナで転送して、BLOB と共に格納します。Silk Test Workbench の引数メンテナンス機能は文字列データ型スクリプト引数でのみ機能します。

eCATT スクリプト引数を使用する

Silk Test Workbench .NET スクリプトの場合は、Silk Test Workbench のスクリプト言語にある 2 つのメソッドを使用して、スクリプトとの間で引数値が受け渡されます。Workbench.SetECATTArg() メソッドは、SAP eCATT スクリプトに渡す引数値を作成します。Workbench.GetECATTArg() メソッドは、SAP eCATT 引数コンテナから渡された引数値を取得します。

ビジュアル テストの場合は、eCATT 引数の設定 変数ステップを作成して、定義された引数値を eCATT スクリプトにエクスポートします。eCATT 引数の内容の取得 変数ステップを作成して、定義された引数値を eCATT スクリプトからインポートしてローカル変数に保存し、その値をビジュアル テストで使用できます。